巨人軍奮闘記-「希望はないが、金ならある」-

プロ野球、とりわけ読売ジャイアンツについて語ってます。

どうなる。 2018年巨人軍

 3/30を皮切りに開幕した日本プロ野球。海の向こうでは大谷翔平選手が3試合連続ホームランに7回途中まで完全試合を未遂するなど早くも日本の怪物が世界に名を轟かしている。

 一方で日本のプロ野球界も負けずに熱闘を繰り広げている。西武ライオンズが開幕から連勝を続け、打ち勝つ野球を辻監督のもとでしているのは実に面白く、昨年の圧倒的覇者ソフトバンクホークスがどう立ち向かって行くのか、ルーキーの活躍が目立つ井口新監督率いる千葉ロッテ、毎年のようにダークホースに挙げられるオリックス、故人・星野仙一さんの暑い魂を引き継ぎ優勝を目指す楽天や大谷の抜けた日本ハムの戦いなどそれぞれに魅力が詰まっている。

 

 セリーグに目を移してみよう。V2状態の広島は上々のスタートを切り、怪我人が例年より減り、青木の帰ってきた打線が頼もしいヤクルト、松坂の実戦復帰に湧く中日に、先発陣の怪我によるで遅れが懸念されているDeNA、ベテランと若手の共闘の目立つ阪神、そして菅野・田口の炎上が目立つ巨人。

 

 一体、今季の巨人に何が起きているのか。今回はそれに関して書いて行こうと思う。

   

 

 

どうした菅野、まさかの炎上。

 

 巨人の開幕投手はいつものように菅野智之が務めた。ファン目線からすれば悪くて7回2失点、よければ完封をと期待していただけにまさかの7回5失点。これが開幕戦というものかと割り切って2戦目はやってくれるだろう、そう信じていた矢先の対ヤクルト戦での大炎上。

 これは本当に沢村賞を昨年獲得した菅野の姿なのか。東京ドームと神宮でその現実を見せつけられたファンは心底絶望しただろう。スピードが落ちたわけではなく、強いていうなら変化球が高めに甘く入る印象のこれまでの試合。それほど大炎上するような内容には見えないからこそ歯がゆいファン。もちろんこの現状に誰よりも悔しいのは菅野智之自身だろう。開幕してから波に乗れていないチームの一要因となっていることは重々承知しているはずだ。

 菅野投手の背負う背番号19を10年間背負ってきた大投手・上原浩治が海の向こうから帰ってきた。もう昨年のように一人で重圧を背負うことはない。菅野投手と同じように抜群の制球力を武器に長年戦い続ける大先輩投手の力を借り、チームのための普段通りのピッチングを我々ファンに見せつけて欲しいものだ。

 

田口、お前もか。

 

 昨年の巨人の明るい話題といえば若手左腕の田口が躍動したことだ。2年連続の二桁勝利をあげることのできる左腕はそう簡単には現れない。ましてや育成に関して悪い話しか聞くことのない巨人からそんな投手が出てくるなんてと思うファンも多いだろう。アンチはきっと「田口は元から良かった」というに違いない。

 ではなぜ今季の田口は良くないんだよと言いたくなる。まだ2試合、されど2試合。負けたことではなく、あまりにも内容が昨年の田口と異なり悪いということに多くのファンは感づいていることだろう。

 彼の持ち味は唸りを上げる豪速球でもなく、大きく曲がる変化球でもなく、四隅にズバッと決め込むコントロールと切れ味の鋭い変化球だ。それが今年2試合は影を潜めている。130km/h前半の速球がアバウトに投げ込まれ、甘く入ったところを痛打され、カウントを取りに行った変化球が高めに浮き、痛打。そんなシーンを昨年はあまり見ることがなかった。

 プロは3年やって一流とはよく言ったものだと逆に関心してしまう。このままでは1.5流の良くいる巨人の投手に成り下がってしまう。2桁勝利を連続で成し得た左腕田口。俺の実力はこんなもんじゃねぇぞと我々ファンに見せつけて欲しい。

 

おかえりなさい KOJI UEHARA

 

 待望の瞬間だった。オープン戦最多動員数を記録した上原浩治の日本球界復帰後初登板戦。地響きの如くうねりを上げる大歓声が満員の東京ドームを揺らした。お馴染みとなった登場曲「Sand Storm」は巨人ファンはもちろん野球ファンなら興奮したに違いない。3月途中にに入団が決定し、調整を急ピッチで進めた大投手はいとも簡単に相手打者を抑え、見事ファンの期待に応えて見せた。生年月日が全くの一緒という縁のある高橋由伸監督が上原の名前を告げ、颯爽とマウンドに上原が上がる姿を10年前に誰が想像しただろうか。

 近年低迷中の巨人を救うべくメジャーリーグから復帰した時の会見で、「巨人というチームは強くないといけない」と上原浩治が語る姿に、並並ならぬ強い使命感を感じた。同世代の由伸・上原、さらには二岡に井端。時代を彩った歴戦の名選手が巨人のベンチ、ブルペンには揃っている。これほど頼もしいベテランはいないだろう。

 今年の巨人は昨年までの巨人とは違う。そう思わせてくれるプレーを上原には期待せざるを得ないだろう。 

 

今回はこれまで。

次回は若手について書きます。

それではまた。。。

 

 

 

 

追記:高木投手、仕事しろ。