巨人軍奮闘記-「希望はないが、金ならある」-

プロ野球、とりわけ読売ジャイアンツについて語ってます。

巨人軍 交流戦を終えて

[巨人軍 交流戦を終えて]

 

 6月も終わりが近づき、約1ヶ月に及ぶ交流戦が終わりを告げた。例年同様パリーグの強さを見せつけられてセリーグは案の定負け越した。それでもヤクルトが交流戦優勝を果たすなど、以前とは一味違う交流戦になったのではないか。

 そんな交流戦をひとまず振り返ってみようと思う。

巨人は18試合を行い8勝10敗と負け越してしまった。シーズンに合わせると64試合30勝33敗1分とこちらも負け越していることがわかる。交流戦前は1つの借金だったものが3つまで増えてしまったことは状況としてはあまり良くない。しかし、リーグ戦再開後の明るい希望は以前よりも増えた気がする。

 

 

 まずは先発投手陣。球界のエース・菅野智之交流戦前で完投4つ、防御率2.08はエースとしての役割を完璧に担っていた菅野。昨年は交流戦で滅多打ちを食らったが今季は完封勝利を鬼門の千葉でのロッテ戦で成し遂げるなど巨人以外の11球団から勝利を挙げるなど節目となる交流戦になったはずだ。田口も最終登板では8回1失点完投と今季1番の快投を演じた。試合には負けてしまったからこそ、次回登板は何が何でも無失点に抑えてやると意気込んで投球してほしいと切に願う。どすこいも以前よりゲームを作る能力は発揮できている。もともとスタミナには定評があった山口俊は不調のリリーフ陣を助ける役割を担ってくれている。7回を平均で投げ抜いてくれる先発はこのご時世そういないのが現状だ。マイコラスの抜けた穴はあまりに大きく、深いが少しでも埋めようと活躍する姿はチームに大きな貢献をもたらしている。

 以上の3投手は交流戦前から登板していた投手だが、交流戦で出てきた投手、消えた投手もいる。

 まずは古参ファンなら嬉しい復活を遂げた内海哲也だ。黄金期を支えたかつてのエース左腕は今季見事に復活を遂げている。以前までは放ることのできた140km/h中盤から後半の直球は影を潜め、多彩な変化球は全盛期ほどのキレはなくなってしまった。しかし、それを受け入れ黙々と緩急を用いてコーナーをつき、素早いクイックでランナーを牽制し、粘り強く投げるその姿はまさしくエース内海そのものであった。自身の勝利よりチームの勝利を心から願う内海の心はルーキー大城にも伝わり、見事なサヨナラ打で勝ちを納めた試合があった。喜びを爆発させ、ベンチの雰囲気を明るくすることのできるベテランがいるチームは強い(新井さんを見て確信)(顔も似てるし)。さらにルーキー鍬原もプロ初登板を果たし、3戦目となった登板では初勝利を挙げるなど今後に期待大の投球を見せてくれた。防御率は5点代とあまりいい印象がない方も多いだろうが、期待せざるを得ないポイントは奪三振率にある。17.2回を投げて23Kとイニング以上の三振を取れる先発は貴重だ。勿論各チームが対策を行えていない新人である点も考慮しなくてはならないが、アマチュア時代から定評のあった変化球と直球のキレはプロでも通用すると本人には映ったのではないか。今後たくさんの試合数を積み、試合に慣れることでさらなる活躍ができることを筆者は切に願う。

 

 ではリリーフ陣はどうだろうか。現在1軍に帯同しているメンバーではマシソン、澤村、田原、谷岡は良くやってくれている。上がったばかりの森福には層の薄いリリーフのサウスポーとして1イニングを任せられるまでに信頼を勝ち取ってもらいたい。支配下登録されたばかりのアダメスは期待と不安が入り混じる開幕前状態のためノーコメントだ。問題はカミネロと上原だ。正直なところ上原を1軍においておく意味は何なのだろうか。やはり契約上落とせないのだろうか。成績不振は勿論のことだが何せサウスポーのリリーバーが少ない現状から脱却するには上原orカミネロのどちらかは入れ替える必要があると考える。何も素晴らしい成績を残している投手に対してバランスを考慮して入れ替えろだなんて傲慢なことは言っていない。年食ったおじさんの活躍は勿論見たいが若手の躍動が旨いと知った2018年巨人ファンは脳内若手育成に舵を切っている。カミネロを落とすとクローザー不在問題へ話が移ることを考えると今上原に過度な期待はできない。お友達首脳陣には酷な話となってしまうのか。シーズン終了が楽しみだ。

 

注意 この文章は読売ジャイアンツ交流戦終了時の成績です。リーグ戦再開後の成績とは合わないことがありますのでご注意ください。