巨人軍奮闘記-「希望はないが、金ならある」-

プロ野球、とりわけ読売ジャイアンツについて語ってます。

巨人の行方

2017シーズン 統括

 

 

 

2017シーズンの巨人軍

 

福岡ソフトバンクホークスの2年ぶり8度目の日本一で幕を閉じた日本プロ野球

侍ジャパンの試合もまだ残されているが、各ファンの視線は来季に向けたストーブリーグなどだろう。

 2017年の読売ジャイアンツは11年ぶりのBクラスでシーズンを終えた。交流戦で大型連敗を喫し、球団ワースト記録の13連敗。負の連鎖を止められる選手はいなかった。昨シーズンオフには約30億円のFA大補強を敢行したのにも関わらず、シーズン通して働いた新加入選手はFA補強ではないマギーとカミネロの両外国人助っ人のみ。30過ぎたFA選手の3人でフルに活躍した選手はいなかった。先発3本柱で貯金を27個作ったのにも関わらず、貯金を食いつぶすその他投手陣。先発ローテを任せられる投手はいなかった。

 このように、”いない”づくしの巨人軍。しかし、問題の本質はFA選手を押しのけたり、借金量産投手よりも活躍できるような若手がいなかった事ではないだろうか。野球の話、とりわけスポーツの話にタラレバは禁句だが巨人にイキのいい若手がいたら大型連敗を止めてくれるムードメーカー的な存在になっていたと筆者は思う。

 このように若手不在問題がかつてないほど浮き彫りとなって来た読売ジャイアンツ。これから来シーズン以降の巨人について考察していこうと思う。

 

 

 FA乱獲はもうやめろ

 

  FA移籍して来た選手に今年日本一に輝いたホークスから移籍した投手がいる。森福允彦。彼は左のワンポイントではなくリリーフとして1イニングを任せてもらいたいが故に巨人に来たが、結果として左のワンポイントも任せられないポンコツだった。巨人が誇る鉄腕・山口鉄也の連続勤労疲労が目立ち、それに代わるリリーフ投手、尚更実績のある左のリリーバーには期待が高かっただけに非常に誤算だったFA選手だ。

 さらに酷いFA投手に横浜DeNAベイスターズから移籍した投手がいる。彼な名前は山口俊。ご存知”どすこい”。先発ローテの一角を担ってくれるだろうと期待を背負って入団したが役に立つどころか何もしないほうがいいレベルだった。

 前年から患っていた右肩痛のため1軍に昇格したのは6月中旬。移籍後初登板となった対福岡ソフトバンクホークス戦で快投を披露しセリーグ史上初の継投によるノーヒットノーランの立役者となり移籍後初勝利を挙げた。日本一のチーム相手にノーノーって今思うとエグい。しかし輝きはこの一瞬だけだった。誕生日に暴行事件を起こし書類送検。もしこの男がベイスターズに残留していたら第7戦まで持ち込んだかもしれない、と考えて悲しくなってすぐやめた。この男がもたらした影響は選手会による事案ももたらしたが今回は割愛させてもらう。

 FA三人衆のうち、まだマシと言うべきかなんと言うか、、、しいて言えば大型連敗による借金返済に役に立った唯一のFA選手に台湾のスター・陽岱鋼がいる。前年に年俸の兼ね合いや若手主体のチーム構成を目指す日本ハムファイターズと折が合わず退団した陽に対し、巨人は5年契約の推定総年俸15億という破格の契約で獲得した。怪我をしがちな体質を問題視する声も多かったが不安は見事に的中する。開幕はもちろん間に合わず1軍に昇格したのは6月上旬だった。一時期は3割を超える打率でチームを牽引するが9月になると打棒は影を潜め、打率は.264と低調かつ地味な結果に終わった。HRも2桁に届かずシーズンを終えた。

 以上のように今季FA加入して来た選手に優勝を期待させてくれる選手は誰一人といなかった。かつてのように小笠原や杉内、村田など他球団の絶対的主砲や絶対的エースを補強しチームの軸を任せるFAならまだ分かる。

 しかし、近年のFA補強はどうだろう。近年FAで入団して来た選手には失礼だが正直FAに慣れている巨人ファンには物足りない実績だったと思うし、生え抜きの若手でも育成にシフト転換すれば代わりになる(なれる)選手は現れたのではないか。勿論コンパクト村田のコーチングが悪いのは百も承知だが、今季日本ハムへトレード移籍した大田泰示は2桁HRを打ったのも事実だ。環境で選手は変わるのだから一概には言えないが素材は確かに巨人にはいたのだ。問題は才能を開花かせることの出来ない首脳陣、FAに頼り戦力を整えるフロントだ。

 どうせ大金を使うなら大物選手に使ってくれ。FAに関わらず、養殖できる魚は自前で、どうしても無理な魚にお金を使って海を越え、巨人に来てもらいたいものだ。

 

 

 

  今回はここまで。筆者は素人、ただの一般ピーポーなので色々な意見があると思いますがまぁ程々に。。。それではまた。