巨人軍奮闘記-「希望はないが、金ならある」-

プロ野球、とりわけ読売ジャイアンツについて語ってます。

巨人・ゲレーロ誕生!?

巨人・ゲレーロ誕生!?

 

 巨人の補強の第2弾に中日ゲレーロ獲得かと報道が出ている。これもまた巨人ファンの中でも賛否両論だ。村田を放出した意味がないと怒る巨人ファン。打線に厚みが増すだろと来年こそは優勝!と願う巨人ファン。いろんな若手選手と併用すれば良いと考える巨人ファン。正直いろんな意見が飛び交っている時点であまりドンズバの補強ではないことだけはわかる。

 巨人の伝統芸能とも言えるこの補強のやり方。獲れる選手はすべて獲ると言わんばかりの補強戦略。いや戦略なんておこがましい。もうそれは巨人の本能になってしまった。

 

 正直、ゲレーロ獲得に反対ではない。寧ろ自分は打線が弱い巨人にとっては大事な補強ポイントだと思う。というかBクラスな時点で察する。しかし、1つ気がかりなのは育成重視でいくと宣言しといて何故にゲレーロなのだろうか。村田を切った以上岡本の育成は既定路線(そうでなかったらもう終わり)だろう。来季もポジションが確約されているのはショートの坂本ぐらいだ。小林も宇佐見の台頭でうかうかしてられない。マギーはスタメン確定だろうがポジションはどこになるのか分からない。チーム状況によってはセカンド継続、もしくはサードに座るかもしれないしファーストかもしれない。そんな不安定なチームのポジション事情でゲレーロを獲得するとしたら問題はさらに増す一方だ。巨人の大黒柱・阿部慎之助は400HRまでスタメンで起用される気がするので今回はそれありきで話を進めていく。

 

来季の開幕スタメンはいかに!?

 

  ゲレーロを獲得しなかったと仮定した上で話を進めるが、巨人の野手で来季もスタメンと思われるのが坂本、マギー、陽岱鋼の3人と功労者阿部慎之助だろう。年俸のあまり上がらなかった小林誠司さんを見ていると彼は巨人では報われないのではないかとすら思うよ。捕手は誠司と宇佐見の一騎打ち、阿部ファーストの会が席巻する巨人のファースト事情、来季もよろしく坂本さん。大金を使っているだけあって優先的に起用されそうな陽岱鋼も外野の一角には食い込むだろう。マニュアル通りで行けばファーストは阿部、サードにマギー、ショート坂本、センター陽だ。しかし岡本を起用する事が来季の目標となっているとしたら間違いなくサードは岡本だ。昨年のオープン戦成績でも開幕スタメンだった事を考えれば可能性は高いはずだ。となるとマギーはサードを追われファーストやセカンドに回るだろう。阿部慎之助がファーストにしばらくは君臨するだろうから恐らくマギーはセカンドに回ると考えられる。ショートの坂本にどれだけの負担がかかるか…考えただけでも胃に穴が開く。外野のスタメンは陽岱鋼以外に石川慎吾、長野久義らが開幕スタメン濃厚だろう。正直小粒な重信や橋本が名を連ねるビジョンはあまり浮かばないがキャンプ以降で結果を残す事ができれば可能性は大いにある。

 

 以上のような開幕スタメンが予想されるがどうだろう。ゲレーロは本当に必要なのか。開幕から数週間後、調子の悪い選手、衰えが顕著な選手、怪我をする選手が出てくるだろう。もしかするとキャンプ中に大怪我する選手だっているかもしれない。となると重要なのはバックアップ要因である。もう昔の話になってしまうが二岡智宏の代役で一気に台頭したのが坂本勇人であった。坂本は2008年の開幕からスタメンであったが当時はセカンドとして出場をしていたが、二岡の怪我により本職であるショートのポジションに入り、今や球界を代表するショートにまで成長した。このように、バックアップとなる控えの選手にはなるべく若手を起用し成長を促してもらいたいのがファンの本音であり、チーム力の底上げになると信じている。阿部慎之助のHR記録もいいけれど、阿部を控えに回せる実力のある若手が出てこないと来季も今季と変わらず低迷したシーズンを過ごすことは必至だ。仮に阿部がバカスカHR打ってくれたら打力補強でゲレーロに頼る必要もないしね。ゲレーロがファーストを守れたら阿部をベンチで代打要員にできるんだけどね。

 

 内野守備陣は坂本に土下座するレベルの酷さだが。ゲレーロが外野に割って入るのはどうだろうか。陽岱鋼、長野、石川に万が一のことがあれば橋本や重信、亀井がバックアップしてくれるだろう。特に春先の長野は怖い。そのため開幕スタメンはゲレーロを外野に回すのもアリかも知れない。しかし内野がただでさえ崩壊しているのにゲレーロが外野に入るとなるともうグラウンドは焼け野原だ。中々うまくいかないね。

 

やっぱり阿部をベンチにしないと巨人は活性化しないんだと思う。ゲレーロにはキャンプでコンバートしてもらうのが前提ならば獲得は賛成だ。

 

 もしくはこんな内野の布陣なら良いのではないか?ファーストにマギーが入り、サードに岡本、セカンドに吉川尚輝が自分の中では超理想。きっとこれなら村田も許してくれる(はず)。内野に吉川尚輝が入る事でセンターラインの守備は強化できた。これにより坂本も三遊間に重きを置いたシフトを敷けるし足腰の負担は軽減される。となればレフトにゲレーロを置く事が可能だ。やっぱりゲレーロにはコンバートありきで獲得しなくてはならないのだろう。やはりドンズバの補強ではないんだね。

 

 てな訳で、ゲレーロ獲得を成功する共通事項はただ1つ。阿部慎之助がファーストの代表を辞任することかだ。阿部がベンチにいるのも若手は怖いと思うけどね。それが嫌でスタメン奪取に至って欲しいな(笑)

大予想! ズブの素人が考える理想的プロテクトリスト!!

大予想! ズブの素人が考える理想的プロテクトリスト!!

 

 前回あげたブログの記事にもあったが人的補償には怖さがある。FAでいい選手を獲得するのだからある程度のリスクは承知だよねと言わんばかりのFA制度。まぁ巨人ファンからすれば恐怖でしかないわけだ。これまでたくさんの若手選手と急なお別れをして来た。一岡、奥村、平良は1軍に昇格できて本当に良かったな(泣)

 さて本題だが西武から野上投手が来るということで巨人は選手を28人プロテクトせねばならない。この28人は全員が若手にすればいいわけでもなく、全員が実績のある高給取りにすれば良いってもんでもない。バランス良くチームの勝利、未来を考えなくてはならない。かといって5:5の比率で選手をプロテクトしたところで必ず不備が出てしまうもんだ。プロテクトにはレシピがない。高級食材を使ってもまずい飯が出来上がれば、安い食材を使っても他の食材と科学変化を起こすことで絶品料理が出来上がることも多々ある。というわけで正解はないが、完全な自己満足による「勝手にプロテクト」を今回は書いていきます。

 

 

誰をプロテクトしようかな?

 

第1層

 まず第1回選択保護選手層。簡単にこの層の説明をするならばチームの軸となる選手たちの層だ。常に1軍に在籍していられる能力を持ち、ある程度年齢の問題も少ない選手たちが主にメインとなるだろう。また、ベテラン選手はひとまずこの層から外れてもらう。チームの未来のために柱もリフォームが必要だ。以下が私の考える第一優先にプロテクトする選手たちだ。

 

菅野智之 田口麗斗 畠世周 小林誠司 坂本勇人 陽岱鋼  以上6名

 

…少なぇ。まぁ軸なんて沢山いたら優勝しているはずだしね。次行きましょう。

 

第2層

 お次は第2回選択保護選手層

次は期待値、経験値を織り交ぜ、来季以降の戦力として計算できる層をあげます。若手や中堅がメインですかね。

 

澤村拓一 宮國椋丞 西村健太朗 谷岡竜平 今村信貴 池田駿 戸根千明 高田萌生 高木勇人 大江竜聖 篠原慎平 中川皓太 宇佐見真吾 吉川尚輝 岡本和真 山本泰寛 辻東倫 長野久義 亀井義行以上19名

 

1、2層合わせて既に25人もプロテクトしてしまった。

第3層

ラストを飾る第3層は以下の3選手だ

阿部慎之助 山口鉄也 橋本到 以上3名。

これで合計28名のプロテクトが完了した。下はプロテクトリストだ。

 

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 まず、第1層の説明についてしていこう。言わずもがなこの層は来季以降もチームを牽引しなくてはならない選手たちだ。軸となる投手陣、小林、坂本 陽岱鋼のセンターライン、期待の若手で来季さらなる覚醒が期待される石川慎吾をプロテクトした。広報的にも流失が惜しい人材をチョイス。

 次に第2層の説明だ。ここでは主に秋季キャンプに召集された若手と戦力として計算できる中堅、ベテランを保護した。難しかったのが長野と亀井の2人だ。正直この層にぶち込むのはどうかと思った。この2人は実績も能力も高いのは確かだが年齢が少しネック。西武の外野手層は若手が多いので獲らない確率も高いが巨人に代わりとなる外野はあまりいないため保護した。

  最後に第3層の説明。阿部とぐっさんは言わずもがな巨人の功労者。西武に戦力として必要な選手ではないかもしれないが巨人サイドとしては獲られるわけにはいかない選手だ。

 阿部慎之介はもう20年近く巨人の黄金期を支えてきた監督候補生。いずれは巨人の首脳陣として活躍してもらわなければならない存在だ。400HRももう手の届くところまで来ているし、達成するなら巨人でしてもらいたい意向が巨人フロントに当然あるだろう。山口鉄也も巨人の鉄壁リリーフ陣を支えた功労者だ。9年連続60試合登板の日本記録も保持しているまさに鉄腕。近年はその連続勤労のために本来の投球は見られないが本人曰く肩や肘の関節を再び柔らかくすることで以前のキレが戻るとのことなので来季に期待したい。

 橋本到はいわば中堅外野手。正直巨人の功労者では全くない。しかし、プロテクトした巨人の外野手陣を見ると陽岱鋼、石川、長野、亀井しかいないのも現実であり、怪我などのアクシデントに対応するために打力、走力、守備力をバランスよく兼ね備えた橋本到は便利屋として機能すると考えた。プロテクトに異論はあると思うがこれが私のプロテクトリストである。

 

プロテクト漏れリスト

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 一方、28人から漏れてしまった選手は以上の通りだ。

 こちらの選手たちには悪いが巨人に必要ではあるが西武に獲られてもやむを得ないと思う選手たちや西武は獲らないであろうと思われる選手たちだ。年齢による将来性のなさ、怪我や高額年俸により遠慮されそうな選手を主にピックアップしている。投手陣には内海、杉内といった大ベテランが名を連ね、暴力事件を起こした山口俊も名を連ねた。野手陣には特に目立った実績の選手はあまりいないがそれは西武からしてみたら魅力がないに等しい意味になるだろう(失礼)。いや、ベテランと伸び代希薄の中堅と非力足専若手とか正直西武にもすでにいるよ。

 このリストで悩むのは絶対投手陣だ。西武はお世辞にも投手層が厚いとは言えない現状。打線に迫力があるので投手力に厚みが増せば一気に優勝も狙えるが昨オフに岸(西武→楽天)が移籍し今年のオフにも野上が移籍となった今先発として力を発揮できる選手は必要なのではないか。西武に限った話ではないが先発投手陣が充実しているチームは必ずといっていいほどAクラス入り、優勝を狙えるチームになる。上記のリストで2桁勝利を挙げたことのある投手は大竹、杉内、吉川(光)、内海、山口俊と5人もいる。正直杉内、内海、大竹に来季10勝しろといっても無理だと思う。しかし、元パリーグMVP投手の吉川や今年こそ使い物にならなかった山口はまだベテランではない。投げることができればある程度のイニング数は稼いでくれるだろう。打力のあるチームなら2桁勝利することも可能性は捨てきれない。なのでその点では西武が獲得する可能性も捨てられない。あとはコーチ手形付きの獲得。杉内ほどの実績を持つ投手をOBにすることで将来のコーチ候補にしたり約束手形を渡すことも可能となる。ただ2桁投手を取られて怪我でリハビリ中の投手を取る確率はそこまで高くないだろう。よって西武がこのリストの中から獲得するとしたら吉川、山口が第一候補になるのではないか。まぁどすこいに至っては印象悪いけど西武に社会的印象を気にしている姿勢はないので割愛。

 

 誰が移籍するのか、誰も移籍しないのか。結果が出るのをウキウキなのかドキドキなのか分からないが待っているこの感じ。プロテクト当落線上の選手たちはどう思うだろう。新しい環境に行きたい選手、巨人ブランドに満足している選手。どんな結果であっても巨人ファンは受け止めよう。

巨人・野上投手誕生-あなたは大竹投手?それとも…?

 

 

 巨人が野上投手のFAによる獲得を行なったと報道が先日出た。巨人の今オフの補強第1弾である。今回は野上投手が巨人で活躍できるのか、それとも大竹投手の二の舞かについて書いていこう。

 

野上亮磨選手とは

 巨人ファンであまりパリーグについて興味がない人も多いと思う。そんな人やおさらいの意味も含めて野上投手とはどんな選手なのか紹介。

 野上亮磨選手は2008年ドラフト会議にて埼玉西武ライオンズから2位指名を受け入団した。プロ入り前、高校時代は鹿児島県の神村学園のエースとして3年次春にセンバツに出場。準優勝投手となった。しかしプロ志望届を提出するも指名する球団はなく社会人野球の古豪、日産自動車へと入社した経緯ももつ。

 プロ入り1年目の2009年から先発、中継ぎとして25試合に登板し即戦力との期待通りの活躍を見せた。しかしそこから2年間は一軍登板こそあるものの期待通りの活躍をするとこができなかった。2012年から開幕1軍、開幕ローテに食い込むまで成長し、2013年には自身初の2桁勝利(11勝)という成績を残した。ここ数年はあまり目立った活躍をすることはなかったが、今シーズンは初完封勝利を含む11勝をマークし、4年ぶりの2桁勝利をマークした。ちなみに奥さんは元モーニング娘。石川梨華さん。独身時代結構人気ありました。

 

野上投手は巨人で活躍できるのか?


 巨人にFAで来る選手に対してファンもアンチも特に移籍1年目は目が離せない(ファンよりアンチの方が注目しているのは内緒)。ファンは「こいつほんとに戦力になるのかよ」と疑心暗鬼し、アンチは「こんな選手獲得して巨人はバカだなww」とあざ笑うことから始まり、シーズン終了と同時に選手の統括をするプロ野球ファン多数。そんな野球ファンの一人である私も野上投手が活躍できるのか非常に気になる。それはなぜか。理由は大きく分けて3つある。

 

 まず1つ目に2桁勝利を計算できるのかということだ。2桁勝利を挙げる投手はごく限られた選手だけだ。2017年シーズンで2桁勝利を挙げた投手はセリーグでは11人、パリーグでは9人とセ・パ両リーグ合わせても20人しかいない。今年野上投手はその限られた選手の仲間に入ったのだ。援護率や防御率などが絡み合って来るのはごもっともだが、2桁勝利というのは先発投手にとって「イニングが食えてなるべく失点を抑えられますよ」というある種の肩書きみたいなものだ。怪我なく1年間ローテーションを守れて尚且つチームの勝利に貢献した証、それに異論がある時は余程防御率などがひどい時だろう。だが、今年の野上投手は規定投球回も達成し、24登板中14回QS(クオリティ・スタート:6回以上を投げて自責点3以内に抑えること)を達成している点を見れば巨人の菅野・田口・マイコラス・畠以外の投手より計算できるのは間違いないだろう。マイコラスが来年巨人にいる確率は非常に低いことからもマイコラスの穴埋めとしての活躍も見込まれる。しかし、一つ気がかりなのが野上投手は毎年のように規定投球回の達成や、先発ローテで1年間一軍に滞在している経験が少ないことだ。今年たまたま好成績を残せただけかも知れないし、もしかしたら来季以降研究され成績を残せない可能性だってある。なんでこんなに心配するのかって?山口俊に聞いてみてくれ。

  2つ目に若手投手の登板機会がまた増えなくなるのではないかということだ。野上投手は現在30歳。お世辞にも若いと言える年齢ではない。今季巨人の先発陣は例の4人を除くとおじさんばかりだった。特に宮國を除くと内海、大竹、吉川、山口俊と伸び代のない中堅ベテランばかり。これで彼らが一定の成績を残せるなら野上投手は獲得に至ってないだろうし現実問題こいつらじゃ無理だとフロントは判断したのだろう。その判断は間違えていない。しかし、野上投手が彼らの代わりに来季登板するとしよう。するとおじさん達は以前まではローテなどで回っていたのが先発の谷間に食い込んで来るのではないか。今村や宮國、高田や大江などの若手を起用する機会は首脳陣が積極的に起用せねば確率的に小さくなるだろう。FAで獲得して来た選手を優先的に起用するフロントの意向もあるだろう。また、若手を積極的に起用する気があれば野上投手を獲得するとは思えない。今季振るわなかったとはいえ、おじさんはこれまでの実績も経験も若手とは桁違いだ。1億円、何千万円と給料を貰っているからには活躍せねばいけない、来季こそ活躍せねば自分は戦力外。そう意気込む投手がひしめく先発投手社会に来季から野上投手が食い込んで来る。ますます生え抜き若手社員の活躍の場は川崎になってしまいそうだ。

  3つ目に人的補償だ。FAによる移籍前球団に対する補償は金銭補償と人的補償がある。金銭補償について着目する点は野上投手のランクが何なのかということだ。

選手は元所属球団時に年俸が何位だったのかを基準にランク付けされる。

Aランクは年俸が上位3位以内。

Bランクは年俸が上位4位〜10位以内。

Cランクはその他。

野上投手の場合Bランクに属する。

 この場合、金銭補償を埼玉西武ライオンズが選択すれば旧年俸、つまり野上投手が埼玉西武ライオンズからもらっていた年俸の0.6倍の金銭を巨人側から受け取ることになる。

 一方金銭ではなく人的補償埼玉西武ライオンズが選択すれば巨人から選手が1人西武へと移籍することになる。移籍と言っても全ての選手の中から選択は出来ず、巨人側が「この選手は取らないで」と28人の選手をプロテクトした選手を除く選手のリストを西武に送り、そのリストから西武が選択し獲得する仕組みである。

つまり、巨人側が手放したくない選手上位28人を選択し、その28人から外れた選手を西武は獲得できる仕組みである。

 また、先ほどの28人以外に直近のドラフトで獲得した選手や外国人選手(FA権取得済み日本人選手扱いも含む)は元々ルールとして獲得できないのでプロテクトする必要も、獲得を検討する必要もない。

 西武側の情報として人的補償を優先に考えているとの報道が出ていたため巨人から選手が移籍する可能性は高い。

 ようやく本題に戻るが、3つ目の問題として怖いのがプロテクト漏れ有望若手選手である。FAで来た選手よりも人的補償により移籍した選手が活躍するなんとも皮肉な例が少なからずある。

近年で一番有名なのは広島から来たマスオさん、大竹投手の人的補償として移籍してしまった元巨人一岡投手の例である。大竹投手は移籍後1度も2桁勝利を達成していないが、一岡投手は広島に移籍すると一気にその才能が開花。今や球界を代表する優秀なリリーフ投手へと変貌したのだ。この悪しき前例を目の当たりにしている巨人ファンは他球団ファンよりも人的補償のプロテクトに目が離せないのだ。万が一野上選手よりも人的補償で移籍した選手がまた活躍することがあれば今後巨人はFAに対してどの球団よりも慎重になるべきだと思う。いや、現段階でさえもっと慎重になってもらいたいもんだ。プロテクトは若手、中堅をあくまで意識し、ベテランはどんどんプロテクト漏れさせてもらいたい。そうすればベテランの要らない球団は金銭補償で我慢してくれるからである。そんな功労者にきつい球団、イメージが落ちる?FAで大金チラつかせている時点でそんなこと考えるのは不毛だろう。いつだって実力主義ではなくては強い組織は維持できない。現に今、巨人は強い組織ではないのだからこそ、使えない選手に対して厳しい対応は必要不可欠だ。

 

 

 野上投手が大活躍し、マイコラスの穴埋め、あるいは先発5本柱を形成することが1番の願いだ。しかし、そんなにうまいこと行くほどプロ野球は甘くはないだろう。きっと誰かしら怪我で離脱や成績不振が起きるはずだ。その時にチームの負のオーラを払拭できる勢いのある若手が出てくることを頭の片隅で願い、来季のシーズンを楽しみたいと思う。それじゃ、また。

田口麗斗という男

今回のテーマは巨人が誇る若手左腕、田口投手についてです!

それではどうぞ!

 

プロ野球アジアチャンピオンシップ

 U24侍ジャパンの全勝優勝で幕を閉じたプロ野球アジアチャンピオンシップ。日本の若武者は韓国、台湾を相手に日本の野球レベルの高さを示すいい機会になったに違いない。「打」でシーソーゲームを制した韓国戦、今永投手の好投が光った2回戦の台湾戦、そして2度目の対戦となった決勝の韓国戦。大一番の先発を託されたのは巨人の若き左のエース・田口麗斗投手だった。

 田口の初回は不安定だった。韓国の先頭打者パク・ミンウに対してピッチャーゴロに抑えるが10球も投じるなどしつこく粘られた。続く打者に対しては死球を与えるなど国際試合では特に嫌な雰囲気になってしまう。しかし、後続の3番4番打者を見事に抑え無失点スタートに成功した。初回を凌いだ田口の2回以降は抜群の安定感だった。コーナー、低めを丁寧かつ大胆に攻めるピッチングが冴え渡り、韓国打線に一切の隙を見せない投球を展開していった。

 5回に入ると初めて連打を浴びピンチを迎えるがこれが田口にとって最初で最後のピンチであった。2アウトながら得点圏にランナーを背負った田口は1番パク・ミンウと対峙した。結果、サードゴロに打ち取りピンチを脱した田口は以降のイニングも危なげなく投球し見事7回を無失点に抑えお役御免となった。

 日本代表攻撃陣は4回まで拙攻が続いた中、我慢強く投げきった田口がこの試合の支配者と言っても過言ではない。チームの拙攻に対して動じることなく淡々と投げて行くこの姿勢に感心する一方、シーズン中もよく見たなぁと少し悲しい気持ちになった。

 結果、7回を投げて散発わずか3つの無失点に抑え攻撃のリズムを作ってくれたおかげで打線は7点を奪いチームは7-0と快勝し初代王者になった。歓喜の片隅でふと思う、、、今年田口が投げた試合、殆ど彼におんぶに抱っこ状態…。来年は楽をさせてやりたいと親のような気分で先日は布団に入った。

 

本当に巨人の高卒左腕か?

  読売ジャイアンツの育成力には常にファンアンチ共に疑念を抱く。使わないから育たないのか、使っても育たないのか、そもそも素材としてイマイチなのか。歴代新人王に巨人出身の選手、つまり巨人が“育てた”選手はたくさんいるが元々即戦力で育てたとは言わない、囲っているのだから当然。とまで言われる始末。まぁ正直否めない感はある。ここ最近は特にひどいもんだ。しかし、そんな育成力皆無と言われる巨人から高卒左腕が育っていることも事実である。

 高卒左腕といえば野球ファンの間では永遠のロマンである。「背が高い、球が速い、2、3年後には球界を代表する左腕」こんな触れ込みで各アマチュア野球情報誌に載る金の卵・高卒左腕。しかしそんな金の卵が見事に孵化した事例を筆者は近年では菊池雄星しか知らない。私が知識不足であることは否めない。しかし、球界を代表する左腕は誰かと言われたら恐らく菊池雄星ぐらいしか思い浮かばない人も多数いるのではないか。しかし巨人が誇る高卒左腕は少し訳が違う。

 田口麗斗、可愛らしい名前から繰り出される絶大なギャップ(失礼)。ずんぐりとした体格から繰り出される精密機械なコントロール。これらを武器に田口は今年素晴らしい活躍をしてくれた。

 2017年の田口投手の活躍ぶりは本当に素晴らしかった。チームは11年ぶりのBクラスだったが、先発3本柱の一人として2桁勝利マークし課題だったスタミナ面を向上し精神面も安定したのではないか。巨人ファンから見てもまさかドラ3で獲得した高卒左腕がこんなにも活躍してくれるとは夢にも思わなかっただろう。しかもまだ4年目というからポジティブになるなと言われても無理な話だ。

 田口麗斗は2013年のドラフトで巨人から3位指名を受け入団した。プロ入り前からアマチュア野球ファンには知られる存在で、小学生時代にNPB12球団ジュニアトーナメントにカープJrとして出場、中学時代に成績を残し高校は広島県の強豪校「広島新庄高校」に進学した。高校では1年生からベンチ入りを果たし、3年生になるとエースとして夏の県予選決勝まで進む。瀬戸内高校との対戦となった決勝では延長15回を無失点完投も再試合となり、翌日の再試合では1失点完投と奮闘したが甲子園出場とはならなかった。しかし、能力が高く評価され、甲子園には手が届かなかったが第26回AAA世界野球選手権大会の日本代表に選出された。

 プロ入り後1年目は2軍で体づくりに専念し、2年目になるとシーズン序盤から徐々に頭角を現し始めた。初登板初先発初勝利をあげるなどの活躍を見せた。シーズン通しての先発ローテ定着はならなかったが13試合に登板し3勝5敗、防御率2.71の好成績を残す。期待を背負った3年目に一気に才能が開花し、開幕からローテーション入りし、初完封も果たした。最終的にチーム唯一の2桁勝利を達成、規定投球回も達成した。

 そして2017年、先発の柱として菅野、マイコラスと共にチームの基盤として活躍した。一時は今年の沢村賞投手・菅野智之最優秀防御率の座を争い菅野にも負けない安定感を誇った。夏場以降、徐々に調子を崩したがそれでも今年の成績は立派。まだまだ年齢は若いがスピードではなくコントロールと投球術を武器に活躍するその姿に筆者は長年活躍する未来予想図を描いってしまうし、今後のより一層の活躍を期待しないわけにはいかないだろう。

 

目指して欲しい将来像

 来季以降の活躍に今後も目が離せない。お嫁さんも可愛いしね。ここまでくると球界を代表する左腕に育って欲しい。球界を代表する投手っていうのは実に不思議なもんで他球団ファンからも活躍を願われるもんなんです。まぁ野手にも言えることなんだけどついつい活躍願っちゃうみたいな、できれば贔屓球団との試合ではほどほどにねという具合だ。近年の超代表的な選手はきっと大谷選手ですかね。この選手、どこまでいけるんだろうって期待させてくれる感じ。そんな選手に育って欲しいです。まだ若いのに2年連続で2桁勝利挙げているからこそ期待してしまう200勝。チームにいる杉内や巨人に所属していた工藤公康さん(現:福岡ソフトバンクホークス監督)のような息の長い活躍を願ってます。

あっ、報道は知らん(^ ^)

嘘であれ。。。

今回は短いですがここまで。次回は報道が出ている野上選手について書こうかな。。

それでは。

 

 

読売巨人軍 -賛否両論?FA歴史-

読売ジャイアンツのFA歴史

 

FA権とは

 FA権とは選手にとっては大金や長期契約など選手にとって有利な契約を得るビッグチャンスである。プロ野球選手と言えども長期による活躍が出来る選手は少ない。毎日のように試合に出ることは勿論、高い水準で成績を残したり、レギュラーでなくともスーパーサブとして長期に渡ってチームから第一優先に控えとして起用してもらえるような高水準のプレーをしなくてはならない。そのためFA権を獲得した選手たちは野球少年の憧れでもあり、野球界をリードして来た選手のためのご褒美のようなものだ。特にドラフトで自分が行きたい球団をマスコミに発表などしようものなら総スカンを食らうこのご時世、行きたい球団を言える唯一の機会と言っても過言ではない。

 FA権利を獲得した選手たちの反応は実に様々だ。育ててくれた球団に対し生涯〇〇などと言って球団に敬意を示す選手や、少年時代からファンだった球団に行きたい選手、所属している球団がポスティング移籍を認めてくれないが故に海外FAまで待ち、やっとの思いで海外挑戦をする選手(上原さんありがとう、、、)現在所属している球団よりもスタメンで使ってくれそうな球団を希望する選手。そして強い球団、ブランド力のある球団、金満球団に移籍したい選手。晩年は故郷での活躍を目指す選手や家族一緒に暮らすためなど風土による志望動機などもある。

 このようにざっと挙げただけでもこれだけの理由がFAには存在するのだ。それぞれの思いが交錯し、残留交渉で難航したり、希望球団と合致したことでようやく入団が正式に決まるFAにはドラフト会議にも勝るとも劣らない球団による戦略的ドラマが待っている。今回は巨人の加入して来たFA選手たちに焦点を置いて書いていこうと思う。

 

FA初年度-2000年前半加入の歴代選手たち

 巨人に初めてFA加入して来た選手を皆さんはご存知だろうか。三冠王で御馴染みの落合博満である。ロッテ、中日の選手として活躍していた落合氏はFA制度が誕生した年に権利を行使し史上初のFAで巨人に加入した選手となった。FA制度初期の巨人が獲得した選手の多くは元所属球団の顔と呼べる選手だった。言い換えれば代わりがいない選手を巨人は獲得していたのだ。先に挙げた落合博満、元ヤクルト広澤、元西武清原、元ダイエー工藤、元広島江藤など正直巨人のイメージよりも全所属球団のイメージが強いのは否めないが強力な打撃、エースを任せられる投手を獲得していた。2005年オフに獲得した豊田は巨人の中継ぎエースとして2007年からの連続優勝に大きく貢献してくれた。

 このような以前のFA選手たちは一定以上の活躍を前所属球団で数年にわたり連続して活躍していた。それが「信頼」と「実績」を生み出し、当時の巨人ファンの多くが活躍を信じて疑わなかった。そして加入して来た選手も全盛期から衰退期にかけての成績の右肩下がりはあったものの巨人の戦力として数年活躍してくれた。古き良き巨人の「強奪」と呼ばれた時代にはしっかりと「強い」選手を「奪う」巨人のFAらしさが現れていた。 

近年のFA加入選手 

 巨人にFAで加入して来た選手は計23人いる(2017/11/18現在)。 昨年には史上初の同年3人獲得をしたり何かとFAによる戦力補強が多いイメージのある巨人のこの数字に読者の皆さんはどのような印象を持っただろうか。個人的には多いと思う。1993年オフにFA制度が誕生してまだ20数年。毎年一人は獲得しているような計算だ。しかし、近年FAによる戦力補強が特に目立っている気がする。

 FAが誕生した年から2006年までの間、巨人は他球団のエースや4番を補強して来た。これには「エースと4番かき集めても優勝できねぇのかよ」と言ってくるアンチの言い分もわかる。だが2009〜2016までにかけてのFA補強はどうだろうか。2012年に横浜の4番村田、ソフトバンクのエース杉内をW補強した年以外のメンツはアンチの皆様が憎むほどの選手かと言うとそうでもない(失礼)。

 以下の表は

巨人 FA選手獲得リスト 〜my favorite giants〜さんを参考にさせていただいた近年のファ加入選手の表だ。

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近年獲得した選手一覧


 見てわかる通り4番やエースを獲得するFAは終わった。村田・杉内を除き、チームのクリーンアップや先発として15勝期待できる選手は獲得できていない。自前で育ててチームに座ってもらうの主流の現代プロ野球では昔ほどFA市場に一流のスラッガーやエースが流れてこなくなったのだ。また、来年の戦力として確実に計算できる選手もいない。そんな選手ばかり獲得しているからか「引き取ってくれてありがとう」などとアンチから感謝されるFAになった。それもそのはず。30半ばの選手やピークを終えた選手、衰えの見えて来た選手を積極的に獲得しているからである。そして更に引き取ってもらった側(つまり元所属球団)には人的補償として巨人のプロテクトから漏れた若手やまだ使える中堅が流出するのだ。FAの特性上仕方のないことではあるがこうも何年も続けて介護と人材流出を繰り返していけばチームの力は衰えていくのは必至だ。

 更に問題なのは小笠原道大以来、全盛期並の活躍をしている選手が誰一人といないことだ。杉内と村田はこれまでに巨人で2桁勝利や2桁HRなど活躍はしてくれたが、全盛期並みと言われれば少し頷けなくなる。当然FA取得には時間がかかる。つまり年齢をある程度は食ったことを承知の上で巨人は獲得して来た。年齢を重ねるほどに運動能力は年々下がるのは仕方がない。しかし、巨人には小笠原道大という前例がある。2007年に加入した小笠原道大は2007年に34歳の年齢を迎えていた。年齢で2012年に移籍して来た村田の方が若く入団している。それにも関わらず小笠原道大は移籍初年度からMVPを獲得した。統一球に苦しみ、一気に成績が下がってしまったがそれ以前、2007-2010までの活躍は巨人のV3や常勝軍団としての精神的支柱となっていたのは確かだ。その小笠原コンプレックスをいつまでも巨人は持っている。いい加減小笠原道大の幻影を追いかけるのはやめて小笠原道大を育ててみようと改心してもらいたいと心の底から願う。

 

今後願うFA戦略

 正直巨人に対してFAで選手を取らないでなんて願うのはバカかにわかのどちらかだと思う。もちろん理想はそれだがあくまでそれは理想。現実問題あと30年くらいしないと巨人の体制は変わらないと思うし無理に変えろなんて言える立場ですらない俺らはただの1ファンでしかない。

 でもバカだにわかだと言われてでもいいから、生え抜きの若手で優勝してみたいと言ってみたい。そのためには有望な若手をしっかりとプロテクトすることが大切なのである。どの選手を取れ、この選手は取るな、ではなく今いる専有若手選手を守ることを第一に考えた上でFAをうまい具合に利用してもらいたいものだ。使えないFA選手は見切って人的補償の第一候補にするくらいの球団の姿勢を見してもらうたいものだ。まぁそんなことしたら誰も巨人に来なくなると言われちゃうけどね。。。FAもファン同士の意見交換も難しい世の中だな。。おしまい。

 

2017オフシーズン 巨人は FA選手を獲得すべきか

 

ついに本格的に熱くなってきたプロ野球ストーブリーグ

FA選手や戦力外通告を受けた選手たちの来季に向けての動向が注目を浴びてくる季節!!

巨人にFA選手は必要なのか、若手はどうするのかなど色々問題はありますがまぁ見て言ってくださいな。

 

  

 FAとは

 NPBより公式サイトより引用↓↓

    • セ、パ各リーグの選手権試合期間中に145日以上出場選手登録されたシーズンを1シーズンとして計算し、
      • 合計8シーズンに達したときに「国内FA」となる資格を取得する。
        (ただし、2007年以降のドラフトで入団した大学生・社会人選手は、7シーズンで資格を取得する。)
      • 合計9シーズンに達したときに「海外FA」となる資格を取得する。
    • 出場選手登録日数が145日に満たないシーズンがある場合は、それらのシーズンの出場選手登録日数をすべて合算し、145日に達したものを1シーズンとして計算する。
    • 一度FAの権利を行使し、その後球団と契約した選手は、出場選手登録が4シーズンに達したときに「海外FA」となる資格を取得する。

 

npb.jphttp://npb.jp/announcement/2017/fa_about.html

 

 つまり、各球団のエースや主力だけが獲得できる権利ではなく、FAとは1軍帯同期間の長い選手が獲得できる権利なのである。出場試合数や安打数、登板数や勝利数などの普段目にする成績が資格に直結しないため、エースやレギュラー選手はもちろんのこと、スーパーサブやリリーフ、第2捕手や走塁のスペシャリストなどの選手もシーズン通して1軍に帯同している期間が多ければ獲得できるのである。そのため、ベテラン選手のように何年もプロの第一線で活躍し続けてた選手を含め85人も有資格者は存在する。しかしFA宣言をする選手は近年は減少傾向にある。実績のある若手中堅選手はポスティングによる海外挑戦を志しFAを待たずにMLBなどでプレーすることが多くなったのが1要因だ。また、今年FA宣言をした選手は7人と述べたが日本の球団が積極的に交渉すると見込まれる選手数は5人と言った方が正しい。それはなぜか。以下は今年度FA宣言した選手の主な表である。

 

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 平野・涌井両投手はMLBへの移籍を希望しており現在在籍している球団以外は交渉しないと見込まれる。つまり2投手を除いた5人に絞られるのだ。

 

 

2017年、巨人はFA選手を獲得するべきか否か

 以前ブログでFA選手の乱獲はやめるべきと書いた。本来であれば生え抜き若手の台頭がチームの底上げにつながると筆者は思う。しかしながら現実問題読売ジャイアンツは「常勝球団」という厄介な肩書きがある。日本のプロ野球の歴史を見れば一目瞭然、巨人の優勝回数、日本一回数はトップだ。このクソ重い肩書きを背負いながら大金、待遇にものを言わせて選手を「強奪」とアンチ巨人に言われながらも戦力を補充し優勝争いを毎年のように展開してきた。2017シーズン、巨人は11年ぶりのBクラスを味わった。もういっそのこと育成に完全シフト転換し数年はBクラスを我慢して数年後の巨人に期待をしよう。そう思うファンは多いがそんなに現実は甘くない。巨人軍は現実に存在する会社だ。どこの球団もボランティアで野球をやっているわけではないし「プロ野球球団である以上、常に最高の成績を」と目標高く必死に野球をしてくれている。企業努力を怠れば社員はクビだ。選手も巨人のスタッフも毎日のために生きているわけであって成績こそが全ての世界だ。25年間も優勝出来なかった球団を賞賛する人も多いが誤解を恐れずに書けば球団よりもファンが偉いと思うよ。だってずっと期待してるのに25年も裏切り続けているわけでしょ。勿論優勝が全てではない。毎試合毎試合が野球はドラマだし贔屓の選手が活躍してくれているだけで幸せにもなる。だがそんなことでは会社はやっていけない。特に常に勝ちを求めている人数がまだ多いこの期間は毎年Bクラスでも数年後、、とは言っていられないと球団フロントは考えるだろう。特に歴史がそう言わせている。

 コスパ重視の現代において、ルイヴィトンがコスパを追求しないのと同じでブランドには妙な意地が存在してしまう。そしてその妙な意地を好む人も存在するが、COACHのように中途半端な価格帯のブランドが中途半端にハイブランドぶると損をする例もある。どうやら高けりゃ良いってものでもないらしい。しかし、GUなどのファストファッション界はまだまだ盛り上がっている。おそらく球団も中途半端に育成に変えたり大補強になったりすると低迷するだろう。巨人はヴィトンのようになるのか、COACHの様に低迷するのか、それとも大胆に球団色を変えるのか。否定するアンチもいるとは思うが巨人にはまだ金もブランド力も残されていると私は思う。それを生かしつつ若手の底上げと補強選手の融合を目指し強い巨人(2012-2014の巨人の様な)を目指して運営に取り組んでもらいたいと勝手に願う。

 

 前置きが長くなってしまったが今回のFAで獲得した方が良いと思う選手は増井浩俊投手だ。彼の年齢は33歳。お世辞にも若い選手とは言えないが獲得した方がいいと思う理由は3つある。

 1つは先発3本柱の解散だ。今季27個の貯金を製造した巨人が誇る先発3本柱。その内の一人であるマイコラス投手の去就が不明なことだ。マイコラスの年齢は来年で30歳とMLBに復帰するならば最後のチャンスだろう。MLBに勝てるだけの財源は恐らく巨人にはないだろう。ならば増井投手をマイコラスの穴埋めにしてはどうかと考えた。

 2つ目はマイコラス投手の話題とかぶるが巨人のセットアッパー・マシソン投手も去就が不明な点である。増井投手と同じ1984年生まれのマシソンがMLBに仮に復帰したいとなるとそれこそもう後がない年齢である。日本で選手生活を終えるのか、MLBでもう一花咲かせるのか。今後の動きに目が離せない。

 3つ目は先発、抑えが務まる器用さにある。上で挙げた様にマイコラス投手の代わりにもなれば、マシソン投手の代わりにもなれる可能性が増井投手にはある。2012年、最優秀中継ぎ投手のタイトルを手にしており、昨シーズンはシーズン途中から先発に転向して2桁勝利数を挙げるなどどの役割でも結果が残せる器用さがチームにとって有益ではないだろうか。また、今シーズンや先発に転向する前はクローザーを務めており抑えも任せることが可能だ。仮にマイコラス・マシソン両投手の残留交渉に成功したとしても(多分ない)先発として4本柱が形成or7回を任せられる投手がいなかったリリーフとして十分な働きが見込める。若手の台頭で畠やドラ1ルーキー鍬原など若手が先発、中継ぎ陣に加わったとしても安定感の欠くカミネロの代わりに抑えも任せることが出来るし、以前のセーブ王マッスル澤村拓一らの良い競争相手になることは間違いない。

 しかし、1つ懸念があるとすれば暴・闘・酒三拍子揃った山口俊の様にならないかということだ。先発も抑えもできる速球派投手...トラウマになりかけている巨人ファンは多い。そこで気になるのがスペ体質なのかどうか(怪我しがちなのかどうか)ということだ。先に酒癖が悪いという情報はない(どすこいの時、後から酒癖×から不安だが)し、怪我持ち選手ではないため最低限、二の舞ということはなさそうだ。

 

 

 

 今回はこれでおしまい。今度はもっと詳しくFAについて書こうかな〜。

コメント待ってます、それでは、、、

 

巨人の行方

2017シーズン 統括

 

 

 

2017シーズンの巨人軍

 

福岡ソフトバンクホークスの2年ぶり8度目の日本一で幕を閉じた日本プロ野球

侍ジャパンの試合もまだ残されているが、各ファンの視線は来季に向けたストーブリーグなどだろう。

 2017年の読売ジャイアンツは11年ぶりのBクラスでシーズンを終えた。交流戦で大型連敗を喫し、球団ワースト記録の13連敗。負の連鎖を止められる選手はいなかった。昨シーズンオフには約30億円のFA大補強を敢行したのにも関わらず、シーズン通して働いた新加入選手はFA補強ではないマギーとカミネロの両外国人助っ人のみ。30過ぎたFA選手の3人でフルに活躍した選手はいなかった。先発3本柱で貯金を27個作ったのにも関わらず、貯金を食いつぶすその他投手陣。先発ローテを任せられる投手はいなかった。

 このように、”いない”づくしの巨人軍。しかし、問題の本質はFA選手を押しのけたり、借金量産投手よりも活躍できるような若手がいなかった事ではないだろうか。野球の話、とりわけスポーツの話にタラレバは禁句だが巨人にイキのいい若手がいたら大型連敗を止めてくれるムードメーカー的な存在になっていたと筆者は思う。

 このように若手不在問題がかつてないほど浮き彫りとなって来た読売ジャイアンツ。これから来シーズン以降の巨人について考察していこうと思う。

 

 

 FA乱獲はもうやめろ

 

  FA移籍して来た選手に今年日本一に輝いたホークスから移籍した投手がいる。森福允彦。彼は左のワンポイントではなくリリーフとして1イニングを任せてもらいたいが故に巨人に来たが、結果として左のワンポイントも任せられないポンコツだった。巨人が誇る鉄腕・山口鉄也の連続勤労疲労が目立ち、それに代わるリリーフ投手、尚更実績のある左のリリーバーには期待が高かっただけに非常に誤算だったFA選手だ。

 さらに酷いFA投手に横浜DeNAベイスターズから移籍した投手がいる。彼な名前は山口俊。ご存知”どすこい”。先発ローテの一角を担ってくれるだろうと期待を背負って入団したが役に立つどころか何もしないほうがいいレベルだった。

 前年から患っていた右肩痛のため1軍に昇格したのは6月中旬。移籍後初登板となった対福岡ソフトバンクホークス戦で快投を披露しセリーグ史上初の継投によるノーヒットノーランの立役者となり移籍後初勝利を挙げた。日本一のチーム相手にノーノーって今思うとエグい。しかし輝きはこの一瞬だけだった。誕生日に暴行事件を起こし書類送検。もしこの男がベイスターズに残留していたら第7戦まで持ち込んだかもしれない、と考えて悲しくなってすぐやめた。この男がもたらした影響は選手会による事案ももたらしたが今回は割愛させてもらう。

 FA三人衆のうち、まだマシと言うべきかなんと言うか、、、しいて言えば大型連敗による借金返済に役に立った唯一のFA選手に台湾のスター・陽岱鋼がいる。前年に年俸の兼ね合いや若手主体のチーム構成を目指す日本ハムファイターズと折が合わず退団した陽に対し、巨人は5年契約の推定総年俸15億という破格の契約で獲得した。怪我をしがちな体質を問題視する声も多かったが不安は見事に的中する。開幕はもちろん間に合わず1軍に昇格したのは6月上旬だった。一時期は3割を超える打率でチームを牽引するが9月になると打棒は影を潜め、打率は.264と低調かつ地味な結果に終わった。HRも2桁に届かずシーズンを終えた。

 以上のように今季FA加入して来た選手に優勝を期待させてくれる選手は誰一人といなかった。かつてのように小笠原や杉内、村田など他球団の絶対的主砲や絶対的エースを補強しチームの軸を任せるFAならまだ分かる。

 しかし、近年のFA補強はどうだろう。近年FAで入団して来た選手には失礼だが正直FAに慣れている巨人ファンには物足りない実績だったと思うし、生え抜きの若手でも育成にシフト転換すれば代わりになる(なれる)選手は現れたのではないか。勿論コンパクト村田のコーチングが悪いのは百も承知だが、今季日本ハムへトレード移籍した大田泰示は2桁HRを打ったのも事実だ。環境で選手は変わるのだから一概には言えないが素材は確かに巨人にはいたのだ。問題は才能を開花かせることの出来ない首脳陣、FAに頼り戦力を整えるフロントだ。

 どうせ大金を使うなら大物選手に使ってくれ。FAに関わらず、養殖できる魚は自前で、どうしても無理な魚にお金を使って海を越え、巨人に来てもらいたいものだ。

 

 

 

  今回はここまで。筆者は素人、ただの一般ピーポーなので色々な意見があると思いますがまぁ程々に。。。それではまた。